■あたらしい名前

 ヨンとスノウは、あたらしい協力攻撃を作ろうと思いました。むかしは、ぜんぶスノウがひとりで考えて、ヨンがそれにしたがうだけでしたが、今度は、はじめからおわりまで、ふたりでちゃんと話しあって決めました。
 そうして、最後に、名前をつけることになりました。

「友情攻撃なんて、恥ずかしいよね」


 スノウはうつむきました。ほおのあたりが、うっすら赤くなっていました。友情攻撃は、子どものとき、スノウが考えた名前でした。

「ねえ、きみがあたらしい名前を考えてくれよ。何か、もっと格好いいやつをさ」



 じゃあ、とヨンは言いました。
 真友情攻撃にしよう、と。
 スノウは驚いて、目を丸くしました。

「え……」



 格好いいよね、といってヨンが笑うと、スノウは少し泣いてしまいました。ヨンは黙って、にこにこ笑っていました。





文章:マディ子さん

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