■本編:7話『成人』
ルシオ
「皆さんこんにちは、ルシオです(どきどき)。というか、なんでまた僕が出てるんでしょうか。よく分かりません。が、とにもかくにも今日はこれから成人式です。これからいつもの六人が揃って成人します。そしてなんと僕はメダルの授与もあるんです。代表で誓いの言葉もしゃべらなくちゃいけなくて、物凄く緊張してます…。僕なんかでいいんでしょうか。えーと、と、とりあえず練習をっと。ああああ、ありがとう、ごごございます。ぼぼぼぼぼぼぼく達は…。な、なんでこんなにどもるんだろうー(汗汗)。」

ネル
「おいおい、ルシオ、同じほうの手と足を同時に出すなんて面白い真似してくれるなよー?」

ルシオ
「うう…(汗)。更に緊張させるようなこと言わないでくれってば; 本当にやっちゃいそうだよ…」

ネル
「む、そうか、お前の場合は冗談が冗談じゃなくなるんだったな。ほら、リラックスリラックス♪(ぽんぽん肩を叩く)」

ユナン
「あたし達も一緒だから大丈夫よ、ルシオ君」

アストレア
「…頑張って」

ルシオ
「…うん、ありがとう、3人とも^^」



<そして、成人式開始>

ネル
「お、おれが最初なのか? え、えっと…」

ネル
「ジマ神を信じ、バハ神に仕えることを誓います」

ミレイ
「え、次はミレイなの…??」

ミレイ
「え、ええええと、じじじじ、ジマ神を信じ…、えっと、なんだっけ。あ、そうだ。ば、バハ神に仕えることを誓います!」

ユナン
「よっし、次はあたしね」

ユナン
「あたしは、コーク神を信じ、リム神に仕えることを誓います!」

アストレア
「私の番みたいね」

アストレア
「ジマ神を信じ、リム神に仕えることを誓います」

ルシオ
「あ、つ、次だ…、ええっと。ええっと…」

ルシオ
「ミダ神を信じて、バハ神に仕えることを誓います」

ルヴィ
「えと、ルヴィ最後なのね…。なんだかドキドキ…。(ちらっとルシオのほうを見ながら)うん、大丈夫大丈夫」

ルヴィ
「ジマ神を信じて、バハ神に仕えることを誓います」

ルシオ
(あ…、る、ルヴィちゃんと同じウルグだ…)

ネル
「(小声で左横から)おい、次だぜ、メダルの授与」

ルシオ
「あ! …そ、そうだった…。ええと、ええと…。ど、どうしよう、頭が真っ白で言葉が出てこない…(おろおろ)」

ルヴィ
「(右横から小声で)ルシオ君、頑張って。大丈夫なのよ、ね?」

ルシオ
「(る、ルヴィちゃん…)
(メダルを受け取って)あ、ありがとうございます。私たちは、これからこの国のため日々励み、向上心を持って成人します…!
(い、言えたー! やった〜>< …これも、ルヴィちゃんの励ましのお陰かな…)
(ちらっとルヴィちゃんのほうを見る)」

ルヴィ
「(小声で)かっこよかったよ。おめでとうなの、ルシオ君^^」

ルシオ
「…うん、ルヴィちゃんのお陰だよ。ありがとう♪」



<そして、式が終了して…>

ルシオ
(みんな、成人して一瞬にして雰囲気かわったなぁ。ネルは悔しいくらいの色男だしさ、ミレイちゃんもなんか想像以上だし、ユナンちゃんもぐっと大人っぽくなって、アスも…なんか美人になったっていうか…。
それに、何よりルヴィちゃんが――)

ルヴィ
「えへへ、念願の青い服なの! ねね、似合うかな〜?」

ユナン
「うん、似合う似合う♪ あたしはどう?」

ルヴィ
「うん、赤い服もカワイイのね。ユナンは肌が白いからよく似合ってるの^^」

ユナン
「ホント? ありがと! これから一緒に頑張っていこうね♪ 目指せ、ミニスカートのうちに夜の試合に出て皆を悩殺v(カメラに向かってセクシーポーズ)」

ルヴィ
「い、いや、悩殺するのは別にいいのね…;」

ミレイ
「ねね、ミレイは、ミレイはー? 似合う? ねえ、似合う??」

ユナン
「うん、そりゃ似合う。けど…」

ルヴィ
「ジマでホントに良かったの?^^;」

ミレイ
「いいの! ミレイも青い服着たかったんだから〜。プレーヤーがこの顔ならジマが一番似合うって言ってくれたんだもん!」

ユナン
「あ、あはは、そういう理由だったのね(^^;」

ルヴィ
「ええと、アストレアちゃんはジマで、ネルもジマなのね。あ、ミダなのはルシオ君だけだね」

ルシオ
「あ、そういえば。そうだね」

ルヴィ
「ルシオ君はどうしてミダなの?」

ルシオ
「う。…な、情けない話なんだけど、剣持ったりするのが苦手なんだ(^^; だからって筋力があるわけじゃないし。なら、魔術かなって」

ルヴィ
「そっか。うん。でも、納得。ルシオ君、優しいものね^^」

ルシオ
「え、そ、そんなことないけど。そういえば、ネルとミレイちゃんと同じ職場だね^^」

ネル
「そう、一緒一緒♪ ちょいと驚いたけど、なんか楽しそーじゃん。ルヴィも一緒だしな〜♪(ルヴィちゃんを見てにやにや)」

ルヴィ
「な、なんなの、ネル。にやにやしてて、ちょっと怖いよ?^^;」

ネル
「狙って入ったんだろ?(にまにま)」

ルヴィ
「え!? あ、えーと、ち、違うのよ!?///」

ネル
「そんなに否定しなくてもいいじゃん。嬉しいよなー、ルシオ?(にまにま)」

ルシオ
「え!? あ、う、うん…///」

ミレイ
「あのね、ミレイ、お仕事はあんまりしないでおこうと思ったんだけど、ルシオがいるなら絶対に行く〜!(*^^*)」

ネル
「ミレイの場合、夜遅くにふらふらやってきて、作物を長い時間をかけて収穫したはいいけど、納品所しまっちゃった…orz、ってパターンが多そうだな。ていうか、それ、恋人いないイム人の典型的パターンだけどさ」

ミレイ
「う〜、そ、そんなことないよ〜っ。ちゃんと納品できるように頑張るもん!(握り拳)」

ルヴィ
「ミレイちゃんも恋人ができれば、仕事するようになるのね。恋人のために頑張るぞーって。だから、早く作ればいいのよ^^」

ミレイ
「ん…(ルシオのほうを見つつ)。///あ、あのね。ミレイ、うーんと頑張る。努力するの。応援しててね。ルシオ!」

ルシオ
「あ、うん。頑張って…(…でも、ごめんね、ミレイちゃん…)」

ユナン
「あたし達はリムね。よろしく〜、アス♪」

アストレア
「ええ、よろしく。…って、なんであなたまで『アス』って呼んでるのよ…?」

ユナン
「うん、なんかアスはアスってイメージだからかなー。ね、ネル君?」

ネル
「そうそ、そういうことなのですよ♪」

アストレア
「まあ、いいわ。勝手に呼んでちょうだい。私はもう行くから」

ルシオ
「え、アス、もう行くのか?」

アストレア
「ええ、買い物でもしようと思ってるから」

ルシオ
「…うん、分かった。また明日な」

アストレア
「…ええ。じゃあ、新年祭でね」

ネル
「あ! アス、待てよ! おれも行くっ! あ、皆、じゃあな〜♪」

ルシオ
「あ、うん、さよならー…。そういえば買い物って…、成人したばかりだからお金0なのに買い物っておかしいよねえ…?」

ルヴィ
「(アストールとネリーが消えて行ったほうを眺めつつ)…ネル…、アストレアちゃん…」



<一方その頃>

ネル
「おい、アス、待てってば!」

アストレア
「…」

ネル
「アスちゃーん!」

アストレア
「…」

ネル
「そこを先行く姫君よー、お待ちになられよー」

アストレア
「何なのよ、その下手糞な台詞回しは」

ネル
「やっとこっち向いた♪」

アストレア
「(ため息)さっきから何なのよ。何か用事?」

ネル
「そりゃもちろん。用事があるから追いかけてきた」

アストレア
「じゃあ、さっさと用件を言いなさいよね。私はあなたみたいに暇じゃないの」

ネル
「一銭もないのに買い物しに行くのは、時間潰しじゃないの?」

アストレア
「…むかつく男ね」

ネル
「うん、ごめん。ちょっと意地悪した。逃げ出したかったんだろ、あそこから。正確にはルシオとルヴィのツーショットから」

アストレア
「…」

ネル
「否定しないところを見ると当たってたわけだ。もっと素直になりゃあいいのにさ。でも、お前のそういう意地っ張りのとこ、すげー好きだけど。つーか、全部好き」

アストレア
「あ、あなた、またそういう…!」

ネル
「いっとくけど、これ、本気だから。前に言ってただろ。結婚式を見に行った時だっけか。色恋沙汰っつーのは大人になってからだって」

アストレア
「…だから?」

ネル
「だから、大人になったから、早速告白してる。おれ、お前が好き」

アストレア
「っ!?」

ネル
「まあ、なんていうか、おれもルシオと同じように限界だったもんで。いきなりで吃驚したよね。ごめんねー、アスちゃん?」

アストレア
「あ、あなたって人は…! ど、どうしてそんなふうに軽いのよ!」

ネル
「そういうキャラだからなー。仕方ないだろ。でもさ、思いは重いよ。…なんちゃって?」

アストレア
「〜〜〜〜〜! 私はあなたなんか大嫌いよ!」

ネル
「…。…なあ、その言葉って、冗談で言ってる?」

アストレア
「…え…?」

ネル
「まぁ、確かにさ、おれも冗談っぽく言ってたよ。ついでにいうと、少しはうぬぼれかけてたよ。なんだかんだ言って、お前、相手してくれてるし。こういうやりとりも好きだし。でもさ、なんていうか、自信があるときもあるんだけど、ときどき全くなくなったりもする。そういうとき、すげー苦しい」

アストレア
「…」

ネル
「もしお前がホントにおれのことを嫌いっていうならさ、ルシオじゃないと駄目ってんなら、おれ、もうお前追いかけるのやめる」

アストレア
「え。な、なに…?」

ネル
「だって、普通に考えたら迷惑だもんな、そういうの」

アストレア
「…えっと、ちょっと待って…、…」

ネル
「あ、いや、ちょっと待て。返事は今じゃなくていいから! 自分で言っておいてなんだけど、まだ決心がつかねーし; あ、そうだ。三日…は短いな、そうだ、五日後くらいでいいからさ!」

アストレア
「い、五日後…?」

ネル
「おう。五日後だ。それじゃあ、おれは帰る! 帰るぞ、うん!(自宅に向かって猛ダッシュ)」

アストレア
「…。
…。
…。
自分の言いたいことばかり言って、私の話も聞きなさいよね。
…。
…。

…。
…分からないよ…」



<そして、3日>

ルシオ
「ふぅ。昨日の新年祭は凄い人でした。んと、毎年行かなくちゃいけないんですよね。…ときどきさぼっちゃダメでしょうか。ダメですよね; さてと、今日からお仕事です。大変そうだけど、ネルやミレイちゃんや、そしてルヴィちゃんも一緒だし、頑張らなくちゃ…!
よーし、お義母さん、お義父さん、いってきまーす…! って、わあ!(家を出た途端に誰かにぶつかった)」

ルヴィ
「きゃあっ!?(@@)」

ルシオ
「ご、ごめんなさい…!? って、ルヴィちゃん!?(@@ だだだだ、大丈夫!?」

ルヴィ
「だ、大丈夫なの。こっちこそごめんなさいです…」

ルシオ
「そっか、良かった^^ ところでうちに何か用事?」

ルヴィ
「…うん、サチさんにちょっと聞きたいことがあってきたの」

ルシオ
「サチ…? あ、えと、お義父さんに?(お義母さんはルヴィ君の所属のショルグ長だから分かるけど、お義父さんのほう、に…?)」

ルヴィ
「いるかな?」

ルシオ
「あ、うん。いるよ。…お義父さーん。ルヴィちゃんが用事だって!」

ルヴィ
「ありがと。それじゃあ、また仕事場会おうね。…あ、お久しぶりです、実は…」

ルシオ
(なんだろう…。なんの話かな…? お義父さんに、いったい何の用?)



<夕刻のバハウルグ>

ルシオ
「はぁ。疲れたなぁ; そろそろ納品行かないとしまっちゃうから、ここまでにしとこう」

ネル
「ルシオ、おっつかれー。おれも疲れたー。うう、手も足もどろどろじゃんか〜; 帰ったらそっこー風呂いきだな、こりゃ」

ルシオ
「お疲れ、ネル。どれだけ収穫できた?」

ネル
「たったこれだけだぜー; むぅ、やっぱダメだー、おれ、絶対仕事に向いてないっ! だって、性格生粋の『おしゃべり』だもんな」

ルシオ
「あ、で、でも、おしゃべりでも頑張れば勤勉さアップできるよ?」

ネル
「おれの場合は無理だよ〜。だって、積極性もかなり高けーんだもん。うー、お袋の積極性が高すぎなんだよなっ。あーあ、どうせなら、勤勉さも持って誕生したかった。とほほ」

ルシオ
「あははー;」

ミレイ
「こんばんはー! へへ。やっと到着ー! って、あれ、二人とも、もう仕事終わったの〜?」

ルシオ
「…。えっと、ミレイちゃん、これから仕事するの? もう納品所しまっちゃうけど…(^^;」

ネル
「ほら。やっぱり、予想通りの結果じゃん」

ミレイ
「む。こ、これでも急いだんだよ〜;
…? あれ、そういえば、ルヴィ、いないんだねぇ?」

ネル
「ルヴィはちょっと前に仕事をきりあげて、買い物に行ったぜ」

ルシオ
(ルヴィちゃんといえば、朝のお義父さんとの話、なんだったのかなぁ…。なんか凄く気になる…)

ネル
「ん、ルシオ、どうかしたか?」

ルシオ
「あ、ううん、なんでもないっ。さてと、納品してくるよ」

ネル
「あ、ちょっと待てよ、ルシオ」

ルシオ
「ん、何、どうかした?」

ネル
(主要キャラの女の子のほとんどのベクトルがルシオに向かってるのって、どこぞのギャルゲーみたいだよな。しかも、さえなくて、全然女の子にもてそうにもないのにもててるとこもギャルゲーの主人公っぽいつーか。さしずめ俺は親友キャラ位置ですか? いいけどさぁ、むしろ、望むところだけどさぁ。ルーちゃんの時はそれほど乙女ゲーっぽくなかったのに、性別変えただけでこうなるもんなのか。不思議だ…)

ルシオ
「あ、あの、ネルー? 真剣な顔してどうしかした?(^^;」

ネル
「でも、ずーっとあいつ一筋だし、そういう顔とか微妙なへたれ具合見てると、恋敵のはずなのになーんか、にくめねーんだよなぁ…」

ルシオ
「へ?」

ネル
「そうそ、お前はずーっとお前のまんまでいてくれよ(肩を叩いて去っていく)」

ルシオ
「な、ナニ…? え? え?」



<そして、次の日の夕刻>

ルシオ
「んー。今日も疲れたなぁ。…今日はルヴィちゃんもネルもこなかったなぁ。どうしたんだろ。すれ違ったのかな? ミレイちゃんは…またこれからやってきて仕事するんだろうか?;
…ま、いいか。じゃあ、納品して帰ろうっと」



ルシオ
「ええと、明日の夜の試合は誰と誰だったっけ…。ジャム議長だったら絶対に観に行かないと」

ルヴィ
「ルシオくーん!(走ってルシオの元までやってきた)」

ルシオ
「あ、ルヴィちゃん。今日は仕事場にいなかったよね。どうしたの?」

ルヴィ
「今日は試合見てたの。とっても面白い試合でね、その後、熱覚めやらぬ間にユナンと手合わせしてきたのよ」

ルシオ
「へぇ。頑張ってるんだね」

ルヴィ
「うん^^ あの、ところで、明日、休日だね?」

ルシオ
「あ、うん、そうだね」

ルヴィ
「あ、あのね…、そのー…(もじもじ)」

ルシオ
「…あ、えと、一緒にどこか遊びに行こうか?」

ルヴィ
「う、うん!(^^) あ、あのね、明日、タラの港の前を別の国のでっかい船が通るみたいなの。だから…」

ルシオ
「うん、じゃあ、タラの港に行こうか^^」



<そして、翌5日>

ルヴィ
「わあ。本当大きいのね!」

ルシオ
「だね…。どこの船だろう?」

ルヴィ
「デヴォンかなあ? ウィムかなあ。それとも他の国かな。…世界ってすっごく広くて、ルヴィはまだ知らない、いろんな国がきっとたくさんあるのね」

ルシオ
「だね。広くて大きな世界…僕達が移住する前の国も、その他の国もこの海のずーっと先にあるんだ」

ルヴィ
「うん。…あのね、ルシオくん。前から気になってたんだけど、ルヴィ達って前にどこかで会った事ってあった?」

ルシオ
「え?」

ルヴィ
「ここに来る前ってわけじゃなくてね。ルヴィがルヴィとして生まれるもっともっと前…確かにわたし、ルシオ君に会った事ある気がするのね」

ルシオ
「…うん」

ルヴィ
「で、なんか約束した気がするの、その前のルシオくんとルヴィとで」

ルシオ
「約束…」

ルヴィ
「うん、それがずっと気になってたの」

ルシオ
(そういえば、約束したような気もする…。…ああ、そうだ。確か、誰かとずっと一緒にいようって…覚えてるって)

ルヴィ
「…でね、ずうっと心の中でぐるぐるしてたんだけど、でもね。もう今は昔のことなんかどうだっていいやって思うの」

ルシオ
「え、どうして?」

ルヴィ
「だって、ルシオくんとルヴィがここにいるって、今はそれだけでじゅーぶんなの。昔は昔、今は今なのね」

ルシオ
「…そうだね。昔のことよりも、これまでルヴィちゃんと過ごした楽しい日々のほうが重要だ^^」

ルヴィ
「うん。だから、もう関係ないのね^^」

ルシオ
「うん、そうだよ。僕は、昔よりも今ここにいるルヴィちゃんが好きだし…」

ルヴィ
「…え!?///。る、ルシオくん、それって、それって…」

ルシオ
「あ、あの。つまり、そういうことなんだ…(///)。その、ぼ、僕は、ええと、ルヴィちゃんが好きです…、僕の恋人になって下さい!///」

ルヴィ
「…///」

ルシオ
「え、ええと、へ、返事は…?(ごにょごにょ)」

ルヴィ
「…あ、あの。ええと、ルヴィも、ルヴィもルシオくんの好きでした。う、ううん、過去形じゃなくって、ずっとずっと好きで、今でも大好きなの!(*><*)」

ルシオ
「え、と…本当に?」

ルヴィ
「うん…(///)」

ルシオ
「あ、ありがとう…(うわあ、僕、心臓ばくばくいってるや…;)」

ルヴィ
「これからは、ルシオ…って呼んでもいいよね? ルシオ。ルシオー。なんか変な感じがするのね^^」

ルシオ
「…僕もなんか変な感じがする。そっか、恋人になったんだよな…(じーん)。じゃあ、ルヴィちゃん…じゃなくて、ルヴィ、そろそろ帰ろうか。送っていくよ(指をそっとルヴィちゃんにからめる)」

ルヴィ
「ありがとう、ルシオ。(繋いだ手を軽く振りながら)今日は素敵な夢、いっぱい見れそうなのね^^」

ルシオ
「僕もだよ^^ …あ…、そういえば、ずっと気になってたんだけど、一昨日、ルヴィはお義父さんになんの用事だったの?」

ルヴィ
「え!? …あー、あの、ええと、ルヴィね、サチさんとはもともとよく話をしてたんだけど。えと、サチさん、武術強いから。で、ついでにルシオのこと、いっぱい聞いちゃったのね…(ぽりぽり)」

ルシオ
「え!? ど、どんなこと!?(@@)」

ルヴィ
「ええと、うん、いろんなこと。ぬいぐるみの話とか」

ルシオ
「…あ、ぬいぐるみを大事にしてるって話かな…なんか女々しいよね(しょんぼり)。あ、で、でも、一緒に寝てはいないからね! 断じて違うからね! 誤解しないでね! 飾ってあるだけだから!(あたふた)」

ルヴィ
「女々しいなんて、そんなことないのね! とっても大事なものって聞いたもの。本国のお母さんの手作りだって。また今度見せてほしいのね。ピコのぬいぐるみもあるって聞いたの。ルヴィ、鳥がすっごく好きなのね♪」

ルシオ
「うん、じゃあ、また今度見せてあげるね^^ …あ、もう家についちゃったか…」

ルヴィ
「もうなんだ…。送ってくれてありがとう、ルシオ。じゃあ、また明日ね^^」

ルシオ
「うん、また明日^^」



ルシオ
(うう、顔がにやけちゃうよ…。ああ、本当に幸せだ〜♪(*´▽`*) ルヴィはいつから僕のこと好きだったのかな? 僕は…うん、たぶん僕は初めて見たときからだ…。一目惚れってやつなのかな…? な、なんか恥ずかしいなあ;)

アストレア
「あと、一日…(ぶつぶつ)」

ルシオ
「ん、あれ、アスじゃないか?」

アストレア
「わっ!?(@@) …吃驚した。ルシオだったのね;」

ルシオ
「どうしたの、考え事?」

アストレア
「ううん、なんでも…。そういえば、ルシオは今朝ルヴィと一緒に大通りにいたわね」

ルシオ
「み、見てたんだ!?(@@)」

アストレア
「…恋人になったの?」

ルシオ
「う、うん(照)」

アストレア
「そっか…」

ルシオ
「? どうしたの、アス?」

アストレア
「(…。確かにショックはショックだけど、思ってたよりはショックじゃないかもしれない…。どうせ遠い未来のことじゃないって、想像してたからなの? それともネルがあんなことを言ったから?
私は…ルシオがダメだったから、ネルにするの? ネルはルシオのかわり? それって最低じゃない? でも、ネルといるのは別に悪い時間じゃなかった。それだけは確かなのよ。でも――。)
…ダメ、考えが上手くまとまらないわ;」

ルシオ
「あの、アス? どうかしたの?;」

アストレア
「ううん、なんでもない。ルシオ、上手くやっていきなさいね(去っていく)」

ルシオ
(アス、どうしたんだろ?)

ルヴィ
「ルシオ〜!」

ルシオ
「あ、ルヴィ」

ルヴィ
「今、アストレアちゃんがいたよね。何かあったの?」

ルシオ
「あ、うん。なんか様子がおかしかったけど。どうしたのかなあ?」

ルヴィ
「そっか。
(…アストレアちゃん、ネルの気持ちに応えてあげて欲しいの…)」

ルシオ
「ルヴィはどうしたの?」

ルヴィ
「あの、えと…。じ、実は明日が待ちきれなくて、ルシオに会いにきちゃった…。ルシオにはルシオの生活があるのに、ごめんなさいなの(しょぼん)」

ルシオ
「そんなことないよ! 僕だってルヴィに会いたいと思ってたから。あ、そうだ、折角だから一緒に夜の試合でも見に行かない? 学生の頃みたいに^^」

ルヴィ
「うん。…なんかすごく懐かしい気分なのね、こういうの^^」

ルシオ
「まだほんの10日前までは学生だったんだけどね。それじゃあ、行こうか(手を差し出す)」

ルヴィ
「(手をとりつつ)じゃあ、しゅっぱーつ! なんてね(*^^*)」

<本編:7話『成人』おしまい>


またやってしまった…orz 多分続きます(え!?)。

そういえば、ネルのほうが積極的にアプローチしてたりと若干性格は変えてますが、基本的に抱いている気持ちは変わりません。多分ネリーのときももやもやぐるぐるしてたのだと思います。性別逆転はむしろこの二人がメインなのかもしれません(^^ヾ 本編でもいくつか展開を考えていたのですが、結局ああいう形になったので、少し展開を変えたものをこっちで書いてしまおうと思います。
ちなみにルシオがへたれなのは仕様です。わたしがへたれスキーだから(笑)。

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