ライラック家の日常

きーんこーんかーんこーん…
さあ、今日も楽しい昼食の時間です。

ソナス「いただきま〜す♪」
友達1「いただきますー」
友達2「わあ、ソナス君のお弁当、おいしそう〜。あ、そのウミカイ何?可愛い♪」
友達1「本当だ、カビチがウミカイの形になってる。凄いなあ」
友達2「いつも思ってたんだけど、ソナス君のお弁当って凝ってるよね。
議長さん、お料理上手そうだもんなあ…私も頑張って上手くなりたいなあ。」
ソナス「え、違うよ。お母さんじゃないよ。このお弁当はお父さんが作ったんだよ」
友達2「え?あ、”あの”エウロスさんが…?」
ソナス「そうだよ。いつもそうさ。朝も夜も全部お父さんが作ってるんだ」
友達1「へ、へえ…そ、そうなんだ…」
ソナス「うん。いつもフリフリエプロン付けて料理してる」
友達「(@△@)!!!???




そして、夜はふけて、ここは評議会館邸。
まだ成人したばかりの若者と、フリフリエプロンをつけ、おたまを持ったままのエウロスが玄関で向かい合っています。

エウロス「……」
若者「あ、あの…」
エウロス「…何か用かね?」
若者「あ、その、ティンに…」
エウロス「ティンに何だね…?」
若者「うわあああ!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!
何でもないんです!さようなら!!」

…あらら?
一体、どうしたことでしょう?

エウロス「……?」
ティン「…ちょっと、お父さん」
エウロス「…ティンか。おかえり」
ティン「……さっき、アディンが泣きながら、走っていったんだけど…?」
エウロス「…泣きながら?不思議だな」
ティン「…前々から言おうと思ってたんだけど、その『フリフリエプロン』はやめてよね」
エウロス「……ダメか?」
ティン「ダメ
エウロス「そうか…(少し残念そう)」
ティン「大体、何で『エプロン』なんて付け始めたのよ?」
エウロス「大分前の誕生日に、レーヴァとクラウとリーネにプレゼントしてもらった」
ティン「……」




ティン「……で、どうして、あんなものをプレゼントしたの?」
レーヴァ「……どうして、って…なあ?」
リーネ「……ねえ?」
クラウ「面白いからに決まってるでしょ」
ティン「………(この兄姉は…)」





その数日後。
ティンの努力(?)も虚しく、エウロスは前よりも更にレースなエプロンを3人からプレゼントされました。

クラウ「うんうん、よく似合ってるわよ、お父さん(ぷ……。笑)」
エウロス「そ、そうか…?(照れ)」
ソナス「わあ!お父さん、可愛いね〜!」
レーヴァ「うん、本当に似合ってるよ。(くくく…あははははは…だ、ダメだ、苦しい…。爆笑)」
エウロス「良いものをありがとう、3人とも」
リーネ「どう致しまして(わ、私も。もうダメ…わ、笑いが…た、耐えられない…!爆笑)」


優しい子供達に囲まれ、エウロスお父さんはとっても幸せそうです。良かったですね〜。







ティン「・・・・・・・・・



めでたしめでたし…?






あとがき
ははは…(乾いた笑い)こんな下らない話を読んで下さってありがとうございました。
久しぶりのギャグ短編です。クレイグ国のリーンさんと結婚したライラック家の話。
エウロスって、実は私の中ではこういう人なんですよ。
よく夜の大会で優勝してますが、彼は優勝=お弁当代が稼げる程度にしか思ってないようです。

エウロス・ライラック:このデータでのPC。クールで渋い外見だが、実は重度の天然。料理好き。

ティン・ライラック:家族唯一のまともな(?)三女。何だかいろいろと大変そうです。アディンと恋人同士。
レーヴァ・ライラック:長男。既婚。悪ノリしやすいが、根は良い人。昔は一番パパべったりだったのにねえ…
クラウ・イーグル:長女。既婚。主犯格。でも、本当は優しい娘なんですヨ。裁縫が得意。
リーネ・バイドラー:二女。既婚。実際は家族の中でも特にしっかり者なんです。
ソナス・ライラック:二男で末っ子。エウロスに劣らぬ天然っぷり。好きな物はイムとジャムクッキー。

友情出演:アブドラ・イーグル、セレス・シグムンド、アディン・シグムンド
実際に国にいた3人です。
アブドラ君はエリック&ストロベル・イーグル夫妻の三男。
アディン&セレスはカクタス・ファンクと私が入れたカシスというキャラの長男、長女。


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