■下準備編:3話『ウルグ員勧誘』
オレグ
「やあ、こんにちは♪ ふふーん♪(←ハミング)「みんなのアイドル」…といいたいところなんだけど、実際には「良く気がきく」なオレグ・ツァスタバお兄さんだよ♪ ふふーん♪(←ハミング)ん? いつも以上に機嫌がいいじゃないかって? そうなの、聞いてよ、お嬢さん方! ななななーんと、ようやく僕にも子供が誕生したのでーす!(どんどんぱふぱふー)既におじいちゃんになっていてもいい年なのに、ようやく?なんて突っ込みはしないでねー; これでも、まだ新米パパでドキドキなのさ〜。ま、それはどうでもよくて、子供って本当可愛いねぇ(*´▽`*)。
そして、そして。とうとうレイド君がウルグ長になったんだよ〜。これでルヴィース君を養子をとれるよネ! お、噂をすれば、本国のお父さんのルヴィース氏と同じ水色のローブに身を包んだ…なんか説明的だけなあ、ともかく、そんなレイド君を前方に大発見! 僕は声をかけてみることにするよ!」

レイド
「ようやくなれたはいいけど、ぎりぎりだったし、なんとか余裕を持って当選する方法は…(ぶつぶつ)」

オレグ
「やっほー、レイド君!」

レイド
「…ああ、あんたか。なんか用かよ」

オレグ
「いつの間にかナチュラルにタメ口になってるね、レイド君。そして、それに違和感がないのはなんでなんだろうね(遠い目)。で、何ぶつぶつ言ってたの? 悩み事?」

レイド
「ああ。ウルグ長選挙のことについて、ちょっとな」

オレグ
「なんで? 無事当選したじゃないか〜♪ おめでとう!」

レイド
「はぁ。そりゃま、当選したは当選したけどな。知ってるか。おれとライバルの人の投票数の差。ゼロだぜ、ゼロ」

オレグ
「ゼロ…? てことは同票だったわけ!?」

レイド
「俺のほうがウルグ順位が上で、運良く選ばれたようなもんだ。あの親父に似た子を養子に迎えるのにまだ一年あるし、また来年も選挙で当選しなくちゃいけなくてさ。来年はもっと余裕を持って当選したいんだよ。落選したらマジでシャレにならねえしな」

オレグ
「むぅ、そっかー…。それでその方法を考えていたわけだ。よぅし、じゃあ、僕も考えてあげよう!」

レイド
「…サンキュ。助かる」

オレグ
「うお!? レイド君に感謝された!? うっわー、なんか嬉しーかも♪ ふふん、子供ができて超ハッピーでもあるオレグおにーさんにどーんと任しときなさーい♪」

レイド
「その根拠のない自信は一体どこからくるんだよ…、いきなり不安だ」

オレグ
「そうだなー、なんか良いアイデアないかな。うーんうーん」

レイド
「しっかし、午前中はこっちリードしててさ、午後から怠け者の人たちがやってきて、票が追い着かれて、しまいには抜かされるってすげえ気分悪いことだよな」

オレグ
「…勤勉な人と怠け者の差だなあ。そういや、君が最初に選ばれなかったのも、もともとそれが原因で…。ん? …あ! …ああ、うん、そうだ! 良いこと思いついたよ、レイド君!」

レイド
「なんだよ?」

オレグ
「勤勉な人、数人をリムに引き抜けばいいんじゃないかな? ほら、そうすれば、確実にレイド君の票が増えるでしょ?」

レイド
「へえ。なるほど、ね。あんたにしては上等な考えだ。それでいくとするか(すたすたと歩いていく)」

オレグ
「じゃあ、勧誘にレッツゴー!(レイドについていく)」

レイド
「…って、待て。あんたも来るのかよ!?」

オレグ
「気にしなーい、気にしなーい。ウルグの魅力を僕も一ウルグ員としてアピールしてあげるからサ♪ ほらほら、早く早く!」

レイド
「ていうか、それが一番不安なんだよな…。まあ、いいか」

オレグ
「ところでさあ、アテはあるの?」

レイド
「適当に勤勉な人を勧誘してけばいいだろ」

オレグ
「下手な鉄砲、数打ちゃ当たるってヤツ? うーん、それもいいけど、個人的に地元民よりもプレーヤーのキャラのほうがいいと思うんだ」

レイド
「なんで?」

オレグ
「だって、ほら、ネタになるじゃん♪ そして、僕の出番も増えてばんばんざーい!」

レイド
「くだらなすぎる(ため息)」

オレグ
「じゃあさ、とりあえずシャッド君とジクート君でも誘ってみようよー」

レイド
「あいつらは多分無理だ」

オレグ
「え? なんで分かるの? だって、レイド君、二人と仲いいんでしょ? おにーさんは、なんでも知ってるんだよ。レイド君、実は子供好きだよねー? だから、子供時代の彼らと仲良くしてたし、今でも仲いいよねー?(にまにま)」

レイド
「…ちょっとまて。あんた、なんで知ってんだ。…覗き見してやがったな?」

オレグ
「あ、あははー(汗汗)」

レイド
「ま、いいけど…。前回はもっと恥さらしをしてしまっ…(ごほん)ああ、うん、どうでもいいな。それはともかく、あいつらは揃って所属がガアチなんだよ。ガアチは、ジャム議長もいるし、キャサリーンさんもいるし、んでもって、その旦那さんでドノバンさんがウルグ長を勤めてる今現在では一番盛り上がってるウルグだ。トップのほうなんてうちとは比べ物にならないくらい仕事ポイント高い人多いし。レベルが違いすぎる。ズークさんもあそこだし、居心地がいいだろうから、たぶん勧誘に応じないだろうさ」

オレグ
「なるほどねー。じゃあ、バハ所属の人のほうが狙い目かな?」

レイド
「ああ。バハウルグ長のハウンド氏には悪いけど、あそこ相手になら負けはしないだろ」

オレグ
「だよね! だって、僕もいっるし〜♪ ねえ、でもでも、一応誘いにいってみようよ〜。ついでに、アウローラさんも勧誘してさ。彼女だったら応じてくれるかもしれないしー。さあ、待っていて下さいね! 内気で優しくて、ついでにファザコンなアウローラさん! あなたのオレグ・ツァスタバが今参ります!(ミダショルグ邸に向かって猛ダッシュ)」

レイド
「結局、あの人に会いたいだけかよ…(ため息)」



ジクート
「わりぃけど、オレまだ転職する気ねえんだ」

シャッド
「僕も、かな。ごめんなさい。まだ仕事に慣れてないから、もう少し今のウルグで頑張ってみようと思ってるんだ」

レイド
「いいや、想定内だから気にするな。わざわざ言いにくいこと言わせて悪かったな」

シャッド
「ううん。そんなこと気にしないで」

ジクート
「おう、だぜ。頑張れよ。レイド兄」

オレグ
「み、見慣れないレイド君がここにいる! あまりにも優しすぎて、おにーさん、涙が出てきちゃう! ねえねえ、だから、僕にも優しくしてほしーな!」

レイド
「あんたは大丈夫だ。ほら、だって見てみろよ。あんたは丈夫で逞しくて、なおかつ図太くて、心臓に毛が生えてて、踏んでも踏んでも雑草のように何度も何度も生えてきやがる。もし何かあったとしても充分に生きていけるじゃないか!」

オレグ
「え、そうかなぁ♪ …っていうか。それって褒められてるの、僕…?」

レイド
「(無視)ええと、アウローラさんは…」

アウローラ
「うーん。正直、迷ってるの。突然のことだし。…ごめんなさい、もう少し時間をくれる?」

レイド
「ええ。ていうか、なんといってもこのオレグさんのいる職場ですからね。迷う気持ちもとてもよく分かります(きっぱり)」

アウローラ
「え。あ、あの。そ、そんな理由じゃあ…(汗)」

オレグ
「レイド君、ひどいっ! 僕、仕事頑張ってるのに! 君に投票してるのにい!」

レイド
「はいはい。分かってるよ。冗談だろうが。じゃあ、次行くか」

シャッド
「どっちが年上なんだかって感じだねー(^^;」

ジクート
「だな」



アファル
「いいよ」

レイド
「え?」

アファル
「だから、リムに転職しないかって話だろ。いいよ」

レイド
「あ、あの、そんなあっさりといいんですか?」

アファル
「ああ、別に今の職場にそんなに執着ないから」

オレグ
「うーん、アファル君、相変わらず淡白だよねえ(^^; 君とレイド君って突っ込みであるところはとっても似てるけど、そういうとこが微妙に違うよねー」

アファル
「これまでのやりとりを見てると、あなたも相変わらずのようですね。それにね、ほら、土仕事って汚れて、後始末が大変なんだ。そのことに関して、前にエーシェンと話したことがあって、あいつはそれが良いんじゃないかっていってたけど、実際のところあいつが職場…あいつはガアチなんだけどな…にいるなんてほとんどみたことないんだよな」

オレグ
「エーシェン君かあ。彼が同じ職場だったら、そりゃあ!もう!僕は万々歳なんだけど…。ねえ?」

レイド
「うーん…」

アファル
「役に立たないだろうな、あいつじゃ。何せ典型的な『イムみたいな性格』で、「当選が確実な人にいれるなんて、つまんなーい!」といって、午後からやってきて考えなしに別の人に票を入れるタイプだから」

レイド
「ええと、ここは突っ込みをいれても大丈夫なんでしょうかね…。でも、まだ優しい人なら、これからどんどん勤勉になっていくので、将来的には大丈夫だとは思うんですけど」

アファル
「勤勉なあいつか…。想像つかない」

オレグ
「ま、でも、将来じゃなくて来年の話だからねー。ね、アファル君、今回のことは、エーシェン君には黙っといてね。どうして僕の出番がなかったの!?って怒るかもしれないしさ」

アファル
「分かりました」

レイド
「じゃあ、アファルさん。俺たち、もういきますね。あ、仕事で分からないことがあったら聞いてください。これからも続けてリムのほうで頑張って下さいね。期待してますから」

アファル
「ああ、君も頑張って」



オレグ
「じゃあ、次はどうする〜?」

レイド
「アテは特に…。あ」

オレグ
「ん?」

テヨン
「やあ、レイド君。元気にしてるかい?」

レイド
「テヨンさん。お久しぶりです」

オレグ
「おー、テヨン君だ! さてさて、ここで彼のことを知らないお嬢さんに、僕が説明をしよう! 彼の名前はテヨン・ゴラーサ。旧姓デイリー。ウォルター国のみにいる地元民で、先に出てきたガアチの重鎮キャサリーン&ドノバン夫妻の長男。レイド君の奥さん、ネープルスちゃんとは従兄弟だね。顔やその他もろもろは母親のキャサリーンさん似なのだけども、何気にドノバンさん譲りの素質で、なんとミダ所属だったら光波が打てちゃうくらいなのだー。凄いよね! 本当は強いんだよねー?」

テヨン
「あはは(^^; ここでの僕はそんなに強くもないけれども」

オレグ
「またまた〜、謙遜しちゃって♪ これからの活躍期待してるからね〜(^^)。…あ、そうだ! テヨン君、君、転職する気ない?」

テヨン
「転職…? リムに、ですか?」

レイド
「お、おい! 待てよ。テヨンさんは、地元民じゃないか。あんたがさっき、地元民じゃなくてプレーヤーのキャラにって」

オレグ
「んー。だって、ほら、ズーク君のところの一家には断られちゃったし、どう考えても人数足りないでしょ? 背に腹は変えられないって。それに君も遠い人じゃなくって、親戚で馴染みのある人のほうが安心するってなもんだ。どう?」

レイド
「うーん、それは確かに否定しねえけど…」

テヨン
「さっきから、なんの話です?」

オレグ
「じつは、ええとねかくかくしかじかなんだ」

テヨン
「(かくかくしかじかなんて古いなぁ;)なるほど。…ええ、いいですよ」

レイド
「え、い、いいんですか…?」

テヨン
「ああ、面白そうじゃないか。ただ、厳しいことを言うようだけど、もし選挙の時に投票するかどうかは君のウルグ長の腕次第だ。それでもよければ」

レイド
「は、はい! お願いします! 一緒にリムを盛り上げてください!」

テヨン
「うん。分かった。頑張るからね」



オレグ
「うんうん。思いのほか、みんな優しくて良かったねぇ(*^^*)。アファル君も、ジクート君やシャッド君も誘いに応じてはくれなかったけど、頑張ってっていってくれたじゃないか♪」

レイド
「…まあ、な」

オレグ
「ふふん、照れてるねー、レイド君(にまにま)。うん。とりあえず、二人は入ってくれたから、あと一人くらいを誘えば、大丈夫なんじゃないかな? あんまり勧誘しすぎるのもウルグバランスを悪くしちゃうし。さてさて、レイド君、その残り一人を勧誘しに…」

レイド
「…大丈夫だ。最後の一人は、もう決まってるぜ」

オレグ
「え…?」

エマリー
「うふふ♪ あたしよ、オレグ」

オレグ
「なななな、なんですとー!?煤i ̄□ ̄;」

レイド
「じゃあ、これから宜しくお願いしますね、エマリーさん」

エマリー
「あたしに任せてちょうだい。バハにいた頃と同じように頑張らせてもらうからね。うかうかしてると、あなたのリムウルグ長の座も危ないかもしれないわよ?(にんまり)」

レイド
「俺だって負けません(にこり)」

オレグ
「っていうか、いつの間に。いつの間にー!? エマリーさん、バハの出店権を狙ってたんじゃないんですかー!?」

エマリー
「まあ、いろいろと事情があってね。別にメダリストを目指せるわけでもないし、転職してもいっかな〜と思って」

オレグ
「だ、だって、前にお金持ちにイムティ割りを二割増しでふっかけてぼろ儲けするのもいいわねえ、って…」

エマリー
「あらん、人聞きの悪い。誰もぼったくりしようなんて言ってないわよー? そんな嘘を言うお口はこれね?(オレグの口を伸ばす)」

オレグ
「〜〜!!!(>□<;)」

エマリー
「ま、そういうことで、来年からはあなたと同じ職場になるから、よろしくね」

オレグ
「うううう…。そんなあ…。そ、そりゃ、あなたもプレーヤーのキャラですけど! でも!」

エマリー
「だって、仕方ないでしょ。「エマリーを駄目元で勧誘したら、なんか応じられちゃった☆」なんてプレーヤーがいってるんだから」

オレグ
「うう…。やっぱり、僕の味方はエーシェンくんだけ…」

エマリー
「まだ味方がエーシェンしかいないの? 淋しい人ねえ」

オレグ
「だって! みんな突っ込みなんだもん! ボケてるの、彼だけなんだもん! 僕でも突っ込めるの、彼とウォルター議長だけなんだもん! だから、僕は僕は、エーシェン君が好きなんだー!!(叫び)」

エマリー
「また変なことを声高に言っちゃって。本気で誤解されても知らないわよ」

レイド
(…ていうか、この二人、なんだかんだいって良いコンビだと思うんだけどな)

<下準備編:3話『ウルグ員勧誘』おしまい。次からは本編になります>

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