■本編:2話『一年生・お友達』
ルシマ
「あ、あの…。えーっと、こんばんは。って、ああ煤i@@; お、お日様が昇ってるからそうじゃなくて…、え、えーとその、こ、こんにちは、ルシマです(ぺこ)。こ、今回からは私が進行役をやることになりました。まだ右も左も分からなくて、どうしたらいいのかよく分からないのですけど、頑張りますので宜しくお願いします!(ぺこり)」

オレグ
「うんうん、よく言えたねー。ルシマちゃん♪ というわけで、やっほー、みんなのおにーさん、オレグ・ツァスタバの再登場だよーんv ん? 進行役はルシマちゃんに譲ったんじゃないかって? いやいや、僕みたいなキャラも超必要だって話なので、ちょこちょこ登場しますよん。…たぶん。なんか、不安だけど、そこはそれ、ふふーん、だって、僕のファンは全国に1000人はいるからねー。そりゃ期待にこたえなくちゃってモンですよ♪」

ルシマ
「わ、お兄ちゃんには1000人もファンの方がいらっしゃるんですか? 凄いなあ。私にもそのくらいのファンの人ができたらいいなぁ」

オレグ
「煤i@△@; つ、突っ込みがこない…! …むしろ、天然でボケられている…!? ああ、ああ。ルシマちゃん…! なんて可愛いんだ! おにーさん、抱きしめたくなるよ…!」

ルシマ
「え…?」

<オレグに抱きつかれようとしていたルシマの腕を引き寄せる手が…>

オレグ
「うああああ!(@@;(対象を失って勢い余ってこけた)」

ルヴィース
「あのね、いくらオレグにーちゃんでも、女の子相手にあんまりそういうのはしないほうがいいと思うよ〜。いや、男の子相手もあんまりしないほうがいいけどー」

オレグ
「いたたた。って、下心なしに純粋にカワイイって思っただけですよ、僕は、うん!」

ルヴィース
「うん、分かってるけど、なんか気になったんだー。それと、ファンの人は絶対そんなにいないってレイドとーちゃんがいってたよー? 大体、このサイトの常連さんもそんなにいないし。だから、もしファンがいるとしても、せいぜい1〜2人だってさ〜」

オレグ
「じ、時間差の突っ込みってきびしー…(がくっ)」

ルシマ
「え、ええと…?; た、助けてもらったの、かな…? ありがとう…ルヴィ…ース君」

ルヴィース
「ん、船の中でも言った通り、ルヴィでいいよ〜。たまたま通りかかったらオレグにーちゃんが抱きつきかけてきてたからさ。ついなんか、手出しちゃった。別に悪いにーちゃんじゃないけど、ほら、ねえ?」

ルシマ
「う、うん…(頷いたもののよく分かってない)」

ルヴィース
「あ、俺、これから遊びに行こうとユナンと約束してんの。じゃあ、またね!」

ルシマ
「…。ルヴィ…君…。
…。
狽チて、私もこれから学舎行かなくちゃいけないんだった!」

オレグ
「って、ぼ、僕、このままほかりっぱなし…?(汗)」



<そして、一時間目の授業終了>

ルシマ
「プレーヤーさんも久しぶりの学生時代のプレイになるから、最初は手探りでやってたみたい。で、ようやく慣れてきたのが半年後くらいかな。お弁当も大体必要な分は作り終えて、レッツエンジョイスクールライフ?という感じみたいです、うん。これまでプレーヤーさんって学生時代=暇というイメージがあったんだけど、久しぶりだと意外と楽しいみたい。先生のお話も忘れてたプルトのいろんなことをもう一度思い出させてくれたみたいだし。でも、いきなりの初期の授業で「イェル貝っていえるかい?」「ハカロ貝をはかろーかい?」はちょっと寒かったの…。
うん、でも、それはともかく、私もとっても楽しい生活なの^^ だってたくさんのお友達が遊びにも誘ってくれるの。学校ポイントも同じ学年の中では一位で、順風満帆なの、かな?
…だけどね、一つだけ、気になることがないでもなくて…」

ネリー
「やっほ〜、ルシマ♪」

ルシマ
「あ、ネリーちゃん」

ネリー
「んもう、ちゃんはいらないよ。呼び捨てでいいってば」

ルシマ
「でも、ネリーちゃんはなんだかネリー"ちゃん"ってイメージがあるから」

ネリー
「んー…、よく分からない理屈だけど、そういうんなら、ちゃん付けでもいいよー。ま、最初は様付けだったもんね。わたし、ホントにビックリしたってば」

ルシマ
「そ、そうかな?;」

ネリー
「だってさあ、どこに子供を様付けで呼ぶ子がいるのよ〜。わたし、初めて見た」

ルシマ
「う、うん…でも、元の私は基本的に様付で呼んでたみたいだから…」

ネリー
「うーん、そうなの? ま、どうでもいいやー。ねね、ルー。遊びに行こうよー」

ルシマ
「え、でも、これから授業が始まって…」

ネリー
「む。勉強よりも遊びっしょ! 子供は遊んで寝て食べて大きくなる! これ基本!」

ルシマ
「で、でも、ネリーちゃんはもう少し授業をちゃんと受けたほうがいいと思うの…。テストのとき困ると思うんだ…」

ネリー
「そんなことないよー。だって、真面目に授業出てる子だって間違うじゃん」

ルシマ
「う。そ、それはそうなんだけど。実際、私もこの間のテストで二問間違えちゃったんだけど…; じゃあ、せめて訓練を…」

ネリー
「う〜、私、訓練も好きじゃないのよね。汗くさくなるし〜」

ルシマ
「だ、だって、ネリーちゃんってショルグ長になりたいんじゃないの…?」

ネリー
「む、それ言われるとちょっと返答に困るんだけど。どっちにしてもさ、わたしやミレイはどう転んでも学舎に通わない性格なんだから、どうしようもないってことで、いざしゅっぱ〜つ♪(ルシマの手を引っ張って、海の仕事場へ)」

ルシマ
「え!? え、ええと、私の意志は…!?(引っ張られていく)」



ネリー
「ねえ、ルー…あ、『ルー』っていうのは、ネバサガでのルシマの双子の弟さんが幼い頃に呼んでた愛称なんだってー。ま、それはどうでもいいね。さっきさ、気になることがあるって言ってたじゃん。それってなあに?」

ルシマ
「え…? あ、べ、別に、なんでもないの…」

ネリー
「む。教えろよー。わたしとルーの仲じゃないの〜。…ま、いえないことなら無理にとはいわないけど、水臭いゾ!」

ルシマ
「…。うん、あのね。…ルヴィ君がね、あんまり誘ってくれないの…」

ネリー
「へ?」

ルシマ
「うん、だからね、遊びにあんまり誘ってくれないなーって…」

ネリー
「え、あの。気になってるってこと、ってそれなの…?」

ルシマ
「う、うん…。だ、だって、ルヴィ君って皆から好かれてるし、ユナン君とか他の子とかよく誘って遊びにいってるし…、私、嫌われてるのかなあ。船の上でプルトに着いたら一緒に遊ぼうって言ってくれたのになあ、って思って。私が誘う時は一応一緒に遊んでくれるんだけど。私、無意識のうちに傷つけるようなこと、言っちゃったのかなあ…」

ネリー
「すとーっぷ! …むむ、どこまで話したものやらだけど。たぶん、ない。とりあえず、ない。絶対無いから、だいじょーぶ!」

ルシマ
「え、何がない、の?」

ネリー
「だって、ルヴィとわたしって、まあ、なんか変な勘ぐりされる言い方かもだけど、同じ屋根の下に暮らしてるわけで、だから、ルヴィのこと割と知ってるわけなのですよ」

ルシマ
「…うん、ルヴィ君と一緒に暮らせるネリーちゃんが羨ましいな(…あれ、私、なんでそう思うんだろ…?)」

ネリー
「う、羨ましいって、別にそんな大層なもんじゃないよー。…ん? ルーってば。まさか、そうなの?」

ルシマ
「え、何?」

ネリー
「ふぅん、なるほどねぇ。いや、うん。なんでもない。でも、本当にルヴィがルーのことを嫌ってるとかはないから、安心していいよ」

ルシマ
「そ、そうなの…、ホントに?」

ネリー
「まあ、結果は…そうだなー、来年…に半分と3年後に全部が分かるってことでー。うふふ♪」

ルシマ
「でも、さっきも言ったけど、ネリーちゃんが羨ましいな。ルヴィ君と兄弟になれて…」

ネリー
「えー…、そうかなあ。でも、ルヴィって家だと更に凄いのよ。いつもパパの背中によじのぼっては遊んでるし。ミレイ相手に強くなるために秘密の特訓するぞーって言ってどらごんげいるー!して、ミレイを打ち負かしてるし。あ、いくらなんでもミレイは弱すぎだけどね。って、これ秘密だったよ。あはは、ミレイとルヴィには内緒にしといて」

ルシマ
「うん。でも、そっか、ルヴィ君って家ではそんなふうなんだ」

ネリー
「初めから遠慮なし? ま、そのほうがわたしも付き合いやすいっていえば、付き合いやすいんだけど。だけどさ、ルーはさ、…ルヴィと兄弟でいいの?」

ルシマ
「え?」

ネリー
「『兄弟』って関係で満足するの?」

ルシマ
「え? え?」

ネリー
「うん、ルーって絶対に鈍いって感じがした(一人でうんうんと納得)。ま、いいや。お、リムについたよ〜」

ルシマ
「あ、本当だ」

ネリー
「釣りって楽しそうだねえ。なんか、こう、三つの仕事の中でものんびりしてていいよねー。ミレイに合ってそう」

ルシマ
「うん、そうかも。ミレイ君って凄くのんびりしてるもんね」

ネリー
「あー、でも、さすがのミレイもルーには言われなくないだろうな、それ;」

ルシマ
「え、どういう…?」

ネリー
「…いや、どっちもどっちかな」



ルシマ
「わ、わ、わ!(走って走って、途中で転んで、走って、途中で転んで転んで、学舎に戻ってきた)ええと、あ。まだ余裕あったあ! 良かったあ…」

アストール
「遅かったな、既にいると思ってたぞ。どこに行ってたんだよ」

ルシマ
「あ、アス。こんにちは。ええとね。…って? あれ、そういえば、アスの方こそ朝はいなかったよね?」

アストール
「別に、勉強なんて今更やらなくても分かるし」

ルシマ
「さすがだなあ。アスは昔から頭よかったもんね。メダルは目指さないの?」

アストール
「うん、そこまで興味ないな。それよりも、ズーク…兄さんの試合のほうが気になる。あの人、強いから、普通のリーグ戦でも高レベルだし、凄く面白い」

ルシマ
「そっか。ズークさんってミダナァムの人だよね。私、成人したらミダに入るつもりなんだ。今からご挨拶しておいたほうがいいかな?」

アストール
「いや、別に必要ないだろ。でも、ミダか。そうだな、ルシマなら魔術が一番あってる気がする。…ま、それはともかくさ、何してたんだよ?」

ルシマ
「ネリーと一緒にリムのお仕事場を見てきたの」

アストール
「ネリー? …ああ、あれか、いっつも遊びまわってるおしゃべりでやたらと目立ってる奴だよな」

ルシマ
「うん、ネリーって、いっぱいいろんな話をしてくれるから一緒にいるととっても楽しいの♪」

アストール
「ふうん。で、そのネリーちゃんとルシマは友達なわけ?」

ルシマ
「そうなの、友人欄2位の大親友なんだ」

アストール
「友人欄2位って…。じゃあ1位は。…聞かなくても分かるか。
…。
…。
(ルシマに親友か。おれの手から、どんどん離れていくよな。
手から離れて…。
…。
おれは、必要ない?
…。
ため息。)」

ルシマ
「ん? どうしたの、アス?」

アストール
「なんでもないっ(でも、ちょっと泣きそう)」

(そんな二人の傍まで猛ダッシュしてくる陰二つ)

ルシマ
「え?」

ルヴィース
「やっばー! ええと、うっわ〜、間に合った!? ああ、焦ったー、遅刻かと思ったー。良かったー!」

ユナン
「だから、間に合うって言ったでしょー。おれの時間配分には間違いはないのだ!(えっへん)授業と授業の合間に遊びにいっても場所が近くなら意外と戻ってこれるみたいだよ」

ルヴィース
「へえ。よく知ってるなー。ユナン、すっげー!(尊敬の眼差し)」

ルシマ
「あ、そっか、二人で遊んできたんだよね」

ルヴィース
「おー、そうなんだ〜♪ 地の仕事場まで行って来たんだ。だから、絶対間に合わないって思ってた! あ、そうだ、ルシマちゃん、あれからオレグにーちゃんのほうは大丈夫だったー?」

ルシマ
「大丈夫だよ。オレグお兄ちゃんいい人だもん」

アストール
「ルシマからしてみたら、どんな奴でも良い奴だろ」

ルシマ
「え、でも、だって、事実だし…」

アストール
「はあ。まあ、いいけど。でも、あんまりそんなふうだと…」

ユナン
「あ、授業始まったよー。席につかなくちゃ!」

ルシマ
(そういえば、なんか、最近アスも変なんだよね…。気になるといえば、気になるなあ…。どうしたんだろ…。
…ん?)

<隣からちょんちょんと腕を鉛筆でつつかれた>

ルヴィース
「(小声で)あ、あのさあ、いつもいつもで悪いんだけど、今日も前の授業でやったところを後で教えてくれない、かなあ〜? 授業に出てなかった俺が悪いことは分かってるんだけど、ユナンと約束してたし。うー、なんか言い訳めいてるなあ、俺。でも、来年のテストで出たら困るから…。俺、来年こそはとーちゃんに良いとこ見せたくて…」

ルシマ
「うん。いいよ」

ルヴィース
「わ、ありがとー! あのさ、前から言おうと思ってたんだけど、ルシマちゃんって教え方が上手だよ。先生が教えるより、ルシマちゃんから教えてもらった方が俺も覚えが良い気がするんだ♪」

ルシマ
「え、そ、そうかなあ…///」

ルヴィース
「じゃあ、また放課後になったらね」

ルシマ
「(隣を見ながら)…うん、誘ってはくれないけど、こうして席が隣同士になっただけで、なんだか嬉しいものなんだよね。どういう基準なのかなあ、あの学舎での席って。
一年生ではあんまり出来事らしい出来事はなかったけど、そんなちっちゃな幸せをかみ締めつつ、次回は2年生に進級します。次は少しは変化があるかなあ? あるといいなあ。
…。



え、ええと。
…こ、こんな感じでよかったのかな、オレグお兄ちゃん?(どきどき)」

オレグ
「うんうん、じゅーぶん! 上出来だよ、ルシマちゃん♪ これなら、変わってもだいじょーぶだね。…ああ、でも、僕の出番もここまでかなあ。でも、仕方ないか。んー、だけどなあ。ねね、ルシマちゃん、ときどき僕も出してねv」

ルシマ
「あ、はい、分かりました。オレグお兄ちゃんの出番ができるように頑張りますね^^」

アストール
「いや、頑張らなくてもいいと思うんだ、おれは」

<本編:2話『一年生・お友達』おしまい>

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