■本編:3話『二年生前半・初めてのお誘い』
ルシマ
「お、おはようございます、ルシマです(ぺこ)。あれから時間はあっという間に流れて、私達も二年生になりました。いろいろなことがあったけれど、とりあえず言っておきたいのは、最多勝利・KOを更新していて、大会も優勝豊富な『ジャム議長』かっこいー!ってことでしょうか…(どきどき)。あ、あと、ジャム議長お髭ってちょっと見ないくらい素敵だと思うんです…。アスには表に出すなって言われてたけれど、議長のお髭はこうー、色気があると思うんです(どきどき)。それに、アスも将来的にはきっとお髭が似合いますよね? そう思いません? でも…。議長もアスも確かにいいけれど、私にとってやっぱり…一番のお髭は…」

ルヴィース
「あ、ルシマちゃん! おはよう!」

ルシマ
「あ、お、おはよう…ルヴィ君(どきどき)」

ルヴィース
「今日も雪だねー。父ちゃんも今朝議会に行くのに更に上着を羽織って行ったし。父ちゃん、体弱いってホントなんだなぁ。にしても寒いなぁ。わ、息しろーい(何度も吐き出す)、おー、楽しー♪」

ルシマ
「はあ(息を吐く)。わ、本当だね。うん。でも、私は雪って好きだな」

ルヴィース
「なんで〜? えーと、ルシマちゃんだと雪合戦ができるから…って理由じゃないよね。俺はそうなんだけど♪ 昨年末もさ、それで、ミレイをおもいっきり狙いうちしちゃった。だって、あいつ、動きが変なんだよー。避けるんじゃなくって、絶対雪だまに当たりにきてるもん! …でも、それで調子に乗ってたら、とーちゃんから注意されたんだけどさぁ…(しょんぼり)」

ルシマ
「ふふ、なんだかルヴィ君らしいなぁ…。あのね、私は、雪化粧してるお山とかがすごく綺麗だから、かな」

ルヴィース
「山、かあ…。うん、綺麗だよな。…あ、じゃあさ、今から山の仕事場に行こう! あそこもさ、葉っぱとかに雪が積もってて、結構イイ線いってると思うんだ〜♪ 見られるの、たぶん今日までだし♪」

ルシマ
「え…?」

ルヴィース
「うん、そうしよー。しゅっぱーっつ!」

ルシマ
「え、え、え!?(こ、これって、もしかして、初めてのルヴィ君からの遊びのお誘い(@@)。わわわわ…(*>_<*))」

ルヴィース
「ねえねえ、あのさあ、ルシマちゃん。前からちょこっと聞きたかったんだけどー」

ルシマ
「え、な、なはに?(頭の中が舞い上がってて言葉がおかしいルシマ)」

ルヴィース
「な、なんか、言葉が変だよ、ルシマちゃん、大丈夫?(おろおろ)」

ルシマ
「だ、だいひょうぶ、…大丈夫なのっ。で、なあに?」

ルヴィース
「まだ俺たちが移住してきたばっかのときさ、何してたの? 休日とか、あんまり学舎にいなかったよね。でも、他の遊び場にもいないし…」

ルシマ
「ええと…、その頃は、ええと、多分ヤーノ市場と自宅を往復して自分で持っていくお弁当をつくってた、と思う…」

ルヴィース
「あ、そうだったの? …なーんだ、そっか。良かった。俺さ、心配してたんだ」

ルシマ
「え!? な、なんで心配…?」

ルヴィース
「なんか、病気でもしてたのかなって…。ルシマちゃん、体力なさそうだし。俺でも船旅はしんどかったからさ。ルシマちゃんだったら更に…って思ってて。俺、実はあの頃ルシマちゃんのこと探してたんだよ〜。ほら、船の上で最初に会ったときさ、プルトに行ったら一緒に遊ぼうって言ったデショ?」

ルシマ
「う、うん。覚えてる…」

ルヴィース
「あ、ちゃんと覚えててくれたんだ♪ …まあ、でも、結局全然会えなくって。だからといって家におしかけるのもどうかと思ったし、普段はルシマちゃん一生懸命勉強してるから、遊びに行こうって声かけづらくって…。あ、俺の弟がね、医者目指してて、すげー勉強してるんだけど、そいつが勉強してるの邪魔すると機嫌悪くするんだ…。でもさ、その弟…ルソウっていうんだけど、そいつ、凄く良い奴なの。俺、昔、体が弱かったから…」

ルシマ
「え!?(@@) そうなの!? だだ、大丈夫?」

ルヴィース
「そ、弱かったんだよー。今はもう丈夫丈夫! 雪ん中で一日中遊んでてもへーき♪ というわけで、レイドとーちゃんとおんなじだったの。なんか、凄いぐーぜんだよね。でさ、薬ばっか飲まされてて、それがすっげー味で飲むのが超嫌で、だからそんなの飲まなくていいようになってやる!って頑張ったんだ。今の俺じゃそう見えないかもしれないけど。で、弟がさ、そんな俺を見てて、医者になって俺みたいな奴をたくさん診て治してやるんだ、って」

ルシマ
「そっかあ。凄くお兄さん思いの弟さんだね…」

ルヴィース
「まーねっ! …う〜、なんか、照れくさいや(///)。ま、その話は置いておいて、ルシマちゃんから誘ってくれた時はすっごい嬉しかったよっ♪ へへ」

ルシマ
「…そっか、そうだったんだ…」

ルヴィース
「あ、そろそろ坂道だ。ルシマちゃん、何もないところで転ぶし、滑ると危ないから、ほら(手を差し出す)」

ルシマ
「う、うん(どきどき)」

ルヴィース
「へへっ、なんかさー、うれしーなー。これって、ハイキングだよねっ。んー、折角なら、お弁当とかあるとよかったよな」

ルシマ
「あ、今日も持ってきてるよ…、んと、私が作ったから美味しくできてるか自信ないんだけど…、ついたら食べる?(どきどき)」

ルヴィース
「え、いいのっ!? やったあ! だって、いっつもすっげー美味そうな弁当持ってきてるじゃんっ! それもルシマちゃんの手作りなんでしょ? 景色見るのも楽しみだけど、ルシマちゃんの弁当もすっげー楽しみっ♪(繋いでる手をぶんぶん振り回す)」

ルシマ
「わ、わ、る、ルヴィ君!(汗汗)」

ルヴィース
「あ、ご、ごめん(汗)。なんか、一人で浮かれてるねー、俺…」

ルシマ
「そ、そんなことないよ。わ、私も嬉しいもん!」

ルヴィース
「ホント、ホント?(*^^*)…あ、着いたよ。今日は休日だし、仕事している人いなくて、なんか貸切みたいでちょっといいよなー?」

ルシマ
「だね。んーと…、はい、ルヴィ君(お弁当を差し出す)」

ルヴィース
「わ、すげー美味そう〜。いただきまーっす。…うん、美味い!(もぐもぐ)もう一個ー!(もぐもぐ)ルシマひゃん、料理上手ひゃよなー(ごくん)。きっと将来の子供とか、ええと、旦那さんとか幸せだろうなあ〜!」

(なんか、実際にこんな感じのお弁当のやりとりをしてた記憶があるんですが、どうでしたっけ、nさん?笑)

ルシマ
「そ、そうかな…(どきどき)、ありがとう…。
(大好きな景色の中で、ルヴィ君が隣で私の作ったお弁当を美味しそうに食べてくれてる…。なんか、今、すごく幸せかも…(*´`*)」

<次の日…>

ルシマ
(授業前でぼ〜っとしている)
(やっと誘われた…、やっとルヴィ君が私を誘ってくれた…! たぶん友人欄には入ってるとは思ってたけど、ようやく…。恋人になったデートの誘いよりも実は学生時代の遊びの誘いのほうがランダム要素が強くて貴重なんだなあ…。でも、一回でも誘ってくれて、ホントに良かった…! ああ、嬉しい〜…(*´▽`*))

ミレイ
「ルーちゃん…? ルーちゃーん? ど、どどどど、どうしよう、ネリー(あたふた)。ルーちゃんに反応がない…(おろおろ)」

ネリー
「あらら、心ここにあらずといったところ? 良いことでもあったのかしら(にまにま)」

ミレイ
「ルーちゃーん、ルーシーマーちゃーん!(大きな声で呼ぶ)」

ルシマ
「わ!(飛び上がる)え、わ、わ、ネリーちゃんにミレイ君!?(@@) いつからいたの!?」

ネリー
「やあやあ、姫よ。ようやくお目覚めかい?(にまにま)王子様でなくて悪いけど、何があったかルーの心行くまで聞いてあげるからさ、ほらほら、参ろうぞ♪(ルシマの背中を押していく)」

ルシマ
「え? え? で、でも、これから授業があって…(汗)」

ネリー
「何を言う! 勉強なんてほったからしが当たり前。訓練なんて二の次さ。遊びこそ、我がライフワーク! おしゃべりこそ、仲を深める秘訣♪」

ミレイ
「ネリー、なんか最近オレグおじさんにノリが似てきてるよね〜」

ネリー
「が、がーん! う、うそっ!? ち、違うわ…そんなことないわよ!」

ミレイ
「あ、でもね、おしゃべりは楽しいと思うんだ(^^)」

ネリー
「ええ、そうよ、ミレイ、話が分かるじゃない。とりあえず、わたしのココ(胸を指差す)はルシマの話を是非聞きたいと疼いてるわ(わくわく)。さーて、今日は場所はどこがいいかなぁ…」

ミレイ
「あ、僕はヤーノ市場に行きたいなー。ママから買い物に頼まれてたし」

ネリー
「よーし、じゃあ、ヤーノ市場にしゅっぱーつしんこーう!」

ルシマ
「ね、ネリーちゃ〜ん、ミレイく〜ん! わ、私は授業に…。(汗)」

<本編:3話『二年生前半・初めてのお誘い』おしまい>
一回のお誘いで妄想ふくらませすぎです、自分…orz

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