■本編:5話『三年生前半・将来の夢』
ルシマ
「おはようございます、ルシマです(ぺこ)。前回はお辞儀を忘れてしまいました…。挨拶に慣れてくると、こういう部分で失敗してしまいますね…。気をつけなくちゃ。ところで、昨年はルヴィ君に三度も遊びに誘われてとても幸せでした。もう今年、全く誘いがなくとも悔いはありません…(*´▽`*)。ということで、今年は学生時代、最後の年です。最終学年です。頑張らなくちゃ!
そういえば、今年の新入生にな女の子がいます。可愛いですよね♪ 彼女はハーガソンちゃんといって、私もとっても仲良くしてる子の一人なんですが、彼女、誰の娘さんだと思います?
…。
彼女はここのプレーヤーさんが愛して止まないジャム議長の娘さんです。顔がお母様のクレタさん似なのだとか。でも、性格はジャム議長そのもので、このまま成人したら『ケチ』確実なんだそうです。「もし、ルシマでのプレイ中でなければ、都合つけてでも結婚したのにい〜!(悔)」って、プレーヤーさんが仰ってます…。な、なんか凄い勢いですね(汗)。
なんでも、メインデータではジャムさんの子供は娘三人だったそうですが、そのうちの一人がクレタさん似の娘だったので、もしかしたら、クレタさんのほうが遺伝子が強いのかもしれません。今回は男の子が3人、女の子が2人誕生したんですけど、うちジャムさん似は末の娘さん一人だけだとか。というか、プレーヤーさん、何よりも5人も子供が誕生するなんて、ちょっと悔しい…と思っているみたいですけど;
この国ってそんなこんななジャム議長もいるし、ええと、その…ルヴィ君もいるし。他にもたくさんプレーヤーさんが好きなNPCがいて、凄くやっていて楽しい国みたい(*^^*)」

ネリー
「独白、終わったー? 今回はいつになく長かったわよね」

ルシマ
「あ、うん、これで終わりだよ。おはよう、ネリーちゃん♪」

ネリー
「…うん、おはよ」

ルシマ
「ん? あれれ、反応が薄いような? いつも元気なのに、どうしたの?」

ネリー
「うん、ちょっとねー」

ルシマ
「な、何かあったの〜?(おろおろ)」

ネリー
「えーとね…、んーとね、…ううううう。やっぱいいや。恥ずかしいから」

ルシマ
「で、でも、悩み事があるなら聞くよ?」

ネリー
「いいの、いいの。自分で解決するからさ! ほら、それよりも、終わったんなら遊びにいこーよ! 今日は、試合を見に行こっ♪」

ルシマ
「あ、う、うん…(ネリーちゃん、いったいどうしたのかな…??)」



ミレイ
「うん、ネリーね、なんか最近家でも変なの〜。前からせかせか動きまわってたんだけどね〜、最近はそれに加えて微妙に挙動不審なんだ〜」

ルヴィース
「そうそ。話しかけてもあんま反応ないし、ボケてもツッコミこなくて、なんか俺も調子でないんだ…(ぽりぽり)」

ルシマ
「そっかあ…」

ミレイ
「ルーちゃんは心辺りないのー?」

ルヴィース
「ないから、俺らに聞いてるんじゃないの?」

ミレイ
「あ、そっかあ。ルヴィってあったまいい〜♪」

ルシマ
「うーん(^^;」

ルヴィース
「あちゃ、授業始まったなー」

ミレイ
「あ! じゃあ、僕、もういくね〜。ええと、る、ルーちゃん!(いつになく真剣な顔になるミレイ)ええええっと…お、おっき…んーと、お、お勉強、がが、頑張ってー!(*><*)(そして、どさくさに紛れてルシマの手を握る)」

ルシマ
「う、うん、がんばるね(…って、なんで、私、手を握られてるのかな…??)」

ルヴィース
「あいつもネリーもたまには授業出れば、父ちゃんも喜ぶのになぁ。
(ごそごそと何かを探っている)あれ…? え、ない? わわわ、どうしよー;」

ルシマ
「(びくっ)ど、どうしたの?(おろおろ)」

ルヴィース
「あ、うん。次の授業の教科書を忘れてきちゃった…(苦笑)。あのさ、見せてくれる??」

ルシマ
「うん、いいよ。ええと、じゃあ、机寄せた方がいいよね」

ルヴィース
「あ、こっちから移動するから、ルシマちゃんはそのままでいいよ。(小声で)…ありがと、ルシマちゃん(^v^)」

ルシマ
「う、うん、どういたしまして…(こんなふうにちょっとしたことでドキドキするのもあと少しなんだなあ。淋しいなあ…)」



<そんなこんなな放課後、二人で夜の試合を見に行きました>

ルシマ
「今日は、ジャム議長の試合だったよね。ジャム議長って本当に強いよね。凄くかっこいい♪」

ルヴィース
「だよなー。いつもここぞというところで、見事なソウルブレイク! うーん、しびれる〜(><)」

ルシマ
「ジャム議長って、メインデータでは、初代PCさんの陰に隠れてしまってたみたいで、強いことは強かったけど、よく覚えてなかったみたい。でも、今回はケチ→頑固一徹→こびない性格まで積極性が上がっている通り、とにかく武術方面でも大活躍だし(何気に勝率がかなり高い)、仕事のほうでも頑張ってるみたいなんだ。凄いなぁ」

ネリー
「なんか、妙に説明的ね」

ルシマ
「あ! ネリーちゃん!」

ミレイ
「こんばんは〜♪」

アストール
「…よう」

ユナン
「やっほ〜♪」

ルシマ
「わ、みんな勢ぞろいだ♪ 全員揃うなんて、もしかしたら初めてじゃない?」

ユナン
「うん、たぶん、そうだと思う。だって、毎回毎回、こんなに人数出してたらプレーヤーひーひー言うと思うんだなー」

ネリー
「ま、だから、たまにはってことで♪」

アストール
「ていうか、おれ、本当は家で勉強しようと思ってたのに、途中でユナンにばったり会って強制連行させられたんだけど…」

ユナン
「ぶーぶー、なんだよ〜。堅いこといわな〜い♪ そんな勉強ばっかしててもつまらないじゃん、なー。ルヴィ?」

ルヴィース
「そうそ。武術だって大事だもんなっ! 俺、来年はジマに入る予定だから、今から練習してるんだ♪(おりゃっと、拳を打つ)」

ルシマ
「ルヴィ君はジマに入るの? どうして?」

ルヴィース
「うんっ! やっぱ、男ならジマだろっ。ジマ神なんて、筋肉隆々ですげーかっこいーじゃん♪(きらーん)俺もそうなって、んでさ、ジャム議長みたいになるんだっ!」

ルシマ
「へぇ、そっかぁ。なんかかっこいいね♪」

ミレイ
(かっこいい…。かっこいい…)
「じゃ、じゃあ、僕もジマに入る! 絶対にジマに入るっ!(*><*)」

ネリー
「ち、ちょっと、ミレイ! あなた、全然体力ないでしょ。さすがにやめといたほうがいいって(^^; 前々から言ってるけど、ミダが無難だと思うわよ」

ミレイ
「やだやだ、絶対ジマ! ぜっったーいにジマ! 体は入ってから鍛えるからいいの!」

ネリー
「あー、もう。はいはい…知らないわよ、どーなっても」

ルシマ
「アスはどこに入るの?」

アストール
「別に特に決めてないな、おれは」

ルシマ
「そっか。…んと、前から言おうと思ってたんだけど、私、アスはジマが合ってると思うの」

アストール
「ん、なんで?」

ルシマ
「あのね、アスって目の色が青だから、ジマの青紫の服が、似合うだろうなーって。あ、ええーと、ごめんね。それだけの理由なんだ…(^^;」

アストール
「…。
…。
そうか、分かった。じゃあ、ジマに入ることにするよ。
(ルシマが似合うと言ってくれたので、ちょっとにやけてる)」

ルシマ
「え、本当に入ってくれるの!?」

ネリー
「…む。君、そんなことで決めちゃっていいのー?」

アストール
「別に特別入りたいショルグがなかったんだから、どこだっていいだろ? それにおれは、多分ウルグのほうをメインにするだろうから、そんな重要なことでもないし。だったら、気持ち汲んで入ってやってもいいなと思ったまでさ」

ネリー
「む…。…。分かった、じゃあ、わたしもジマに入る!」

アストール
「は?」

ネリー
「いいの、決めたの! ぜーったいにジマに入るのっ!」

ミレイ
「え、でも、ネリーって、前にコークに入って剣をかっこよく扱えるようになりたいって言ってなかったっけ…?」

ネリー
「そんなのどうでもいいのっ、絶対にジマ! ジマに入る! ねね、ルー、ジマってかっこいいよね!? 青紫の服、わたしでもいけてるよね!?(凄い勢いルシマに迫る)」

ルシマ
「う、うん…ええと、似合うと思うけど…;」

アストール
「なんなんだよ。変な奴…」

ルシマ
(うん。やっぱり、ネリーちゃん、変だ。どうしたのかなぁ…)

ユナン
「あ、ちなみに、おれはね、コークに入る予定なんだっ。エアスラッシュで相手に攻撃の隙を与えずにちびちびポイント稼ぐのがちょっといいかなーって♪」

ルヴィース
「えー、なんか、せこい闘い方だなぁ」

ユナン
「これも、戦法のうちなのだ!」

ルヴィース
「まあ、いいけどー。でも、ユナンは、コークかあ。離れちゃうなー。うし、じゃあさ、夜の大会で闘えるように、お互い頑張ろうなっ♪」

ユナン
「うん、頑張ろうっ♪」

ルシマ
「…あ、みんな、試合始まったよー!」

ルヴィース
「おお! ジャム議長の応援だ! そこだ、いけー! ああ、惜しいっ!
…。
…。
わーい、やったー! ジャム議長の勝利! かっこいー♪(ルシマの手をとって、飛び跳ねる)」

ルシマ
「わ、わ、わ、わ;」

ルヴィース
「ね、ルシマちゃん! 俺さ、ぜーったい、ジャム議長みたいになるよ。んでさ、バグウェルも倒すんだ! んで…、えーっと…」

ルシマ
「?」

ルヴィース
「強い男になるから。その時には、えーっと、えーっと…」

ルシマ
「…うん、私、待ってるね。ルヴィ君がそうなる日を。応援してるから(^^)」

ルヴィース
「うん、ありがとう、ルシマちゃんっ♪」



ユナン
「ありゃりゃ、おれらってば忘れられてる〜? まだ学生時代なのに、既にラブラブって感じだねっ♪ あー、なんかおれ、熱くなってきちゃったよ!」

ネリー
「ほんと、ほんと、あそこだけ常夏って感じ〜♪」

ミレイ
「るるる、ルーちゃん!! ぼ、ぼぼぼ、僕も強い男になるから…うわっ(ネリーに後ろから押さえ込まれた)」

ネリー
「邪魔しちゃだーめ。何度も言ってるように、あの二人の間に割って入るなんて絶対無理だから、諦めなさいってば」

ミレイ
「あ、諦めないもんっ!(泣)」

アストール
「…(やっぱり泣きそう)」

ネリー
「君も、いいかげん諦めなよね…。ふぅ」

<はてさて、どうなることやら…?>

<本編:5話『三年生前半・将来の夢』おしまい>

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