■第二話番外『サルファー兄さんの恋人』

アズール
「あのさあ、サルファ兄の恋人ってどんな人なん?」
サルファー
「なんだい、いきなり」
アズール
「だってさ。クルミ兄やコハク兄からはしょっちゅう、ていうかはっきりいってうざいくらい惚気を聞かされてるけど、サルファ兄の恋人の話ってほとんど聞いたことねーもん。ねね、教えてくれよ。おれの参考にするからさ」
サルファー
「…人の恋人の話を聞くことが参考になるのかどうかは分からないけど、まあ、減るものでもないし、いいよ」
アズール
「おっけ、おっけ。じゃあ、まず名前は〜?」
サルファー
「ミナコ」
アズール
「おお、ミナコさん。ミナコさん…。美奈子サン! なんかいいねえ。和風でナイス響き。名前通り東方系の人?」
サルファー
「いいや。純南方系だよ」
アズール
「純南方系の美奈子サン…。(なにやら想像中)それはそれでナイスじゃん。で、美人? ねえ、美人?」
サルファー
「そうだね。美人だよ」
アズール
「わお。で、年齢は〜?」
サルファー
「25…。あ、いやもう誕生日過ぎているから26か」
アズール
「…」
サルファー
「ん、どうした?」
アズール
「… …あの、さ。もしかしなくともお袋よりも年上?」
サルファー
「まあ、そうなるかな」
アズール
(サルファ兄って熟女好みだったのか? いや、これって、そういう問題の年齢差じゃないんじゃ。だって、親子以上だろ。サルファ兄が今年10歳だから、16歳差…。これで結婚して子供できたら、管理人的データ年の差夫婦記録更新間違いなし? むむう。確かにミナコさんはシステム移住者らしいから、ありえないことじゃないけど。あ、いや、でも、DC版だから寿命が一定じゃないんだよな…。どうなんだろー。…気になる。2人の行方がとっても気になって仕方がないですケド!)
サルファー
「…ソラ?」
アズール
「は、はいっ!?」
サルファー
「ぼうっとしてどうしたんだ。まあ、とにかく年上はいいと思うね。特に経験豊かな女性は…。ふふふ…。思うに僕はお前も年上がお似合いだと思う。何せお前はずっと末っ子だったせいで、甘えっ子で我が侭だ。兄さんやコハクのように女性の扱いに長けてるとも思えないしね。甲斐性もどちらかというとなさそうだ。だから、僕は「そういうところも可愛い!」って許容してくれる懐の大きな女性がいいと思う」
アズール
「え、あ、ああ…。うん。参考にする…(つか、今、おれ、何気にひどいこと言われなかったか…?)」
サルファー
「まあ、気にしないことだ(にっこり)」
アズール
「… …で、でさ。最近、そのミナコさんとデートしてんの?」
サルファー
「…」
アズール
「サルファ兄?」
サルファー
「ソラ、一言忠告しておこう。遊びで付き合うのだけはやめておいたほうがいい。相手に失礼だからね」
アズール
「は?(…兄上、結局上手くいってないんですか…?)」

サルファ兄ちゃんの恋人はこういう人でした(笑)。プレイ記をこういう会話形式で進めていくのって初めてですが、けっこう面白いかもしれない、と思ったこの頃。

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